AIクリエイターがどのようにして独自のコメディフォーマットを確立し、撮影クルーなしで映画のような映像を制作し、Instagram、YouTube、TikTokで多くの視聴者を獲得したのか。
AIの実験から、認知度の高いクリエイターブランドへ
Koikoi氏は、シュールでコミカルなAI生成動画を配信するチャンネル「AI Video Lab Koikoi」を運営するソロクリエイターです。チャンネルの看板キャラクターは「AIおばあちゃん」。彼女が映画のように大げさで、時に予測不能な状況に巻き込まれる様子が人気を博しています。
Koikoi氏がAI動画制作を始めたのは2025年7月のこと。ネット上でAI生成動画が注目を集めているのを見たのがきっかけでした。当時のAI技術はまだ新鮮で驚きがあり、その創造的な可能性に直感的に惹かれたといいます。その好奇心が、オリジナルキャラクターやビジュアルのアイデア、ショート動画のストーリーテリングを試す出発点となりました。
Koikoi氏はAIを単なる目新しいツールとして扱うのではなく、キャラクターを軸にした再現性の高いフォーマットを構築しました。「AIおばあちゃん」というコンセプトが動画に親しみやすさを与える一方で、舞台設定やアクション、コメディの展開には自由度を持たせています。この組み合わせが、単なる実験的な試みを、独自のクリエイターとしてのアイデンティティへと昇華させました。
画像から動画へ、ストーリーを構築する
Koikoi氏の制作ワークフローは、まずビジュアルのアイデアから始まります。最初にキャラクターやシーンを確定させるための画像を生成し、次にAI動画モデルを使ってそのビジュアルに命を吹き込みます。生成されたクリップを編集し、SNS向けのショート動画として完成させます。
AKOOLは、コラボレーションを通じて同プラットフォームを利用したことをきっかけに、Koikoi氏のワークフローに組み込まれました。工程ごとに異なるサービスを使い分ける必要がなく、画像生成から動画生成まで、複数の主要モデルを一つのプラットフォーム上でシームレスに試すことができます。
「一番気に入っているのは、さまざまなAIツールやモデルに一箇所でアクセスできる点です。サービスを切り替えることなく、画像生成と動画生成をスムーズに行き来できるのが非常に便利です。」
シーンに応じて、Seedance 2.0/2.5、Veo 3、GPT Image 2、Nano Banana 2、Kling 3.0といったモデルを使い分けています。これらのモデルが、初期のビジュアル開発からキャラクターのアニメーション、コメディシーンに必要な動きの作成まで、制作プロセスの各段階を支えています。
従来の制作手法では困難なシーンを実現する
「AIおばあちゃん」のコンセプトは、生成AIが個人クリエイターの制作のあり方をどう変えるかを象徴する好例です。Koikoi氏のアイデアの多くは、高齢のキャラクターをシュールで映画のような、あるいはアクション満載の状況に置くものですが、これらを従来の撮影手法で安全かつ説得力を持って実現するのは困難です。

従来の撮影であれば、ロケ地の手配、出演者、制作スタッフ、スタントコーディネーター、VFX、そして膨大なポストプロダクション作業が必要になります。ソロのSNSクリエイターにとって、こうした企画の多くは現実的ではありません。
しかし、 AKOOL と生成AIを活用することで、Koikoi氏はそれらのシーンをデジタル上で構築し、ユニークなアイデアから完成動画までを低コストかつ短期間で実現できるようになりました。制作の制約は、撮影クルーの確保ではなく、クリエイティブなコンセプトとプロンプトの質へとシフトしたのです。
数百万人に届いたコラボレーション
このクリエイティブなアプローチは、大きな反響を呼びました。Koikoi氏によると、AKOOLとの最初のコラボレーション動画は、Instagramで約800万回、YouTubeで100万回、TikTokで40万回の再生数を記録しました。
このコンテンツにより、1,000人以上の新規フォロワーも獲得しました。個別の再生数以上に、オリジナルのキャラクターと視覚的に訴求力の高いコンセプトが、複数のショート動画プラットフォームで広く受け入れられることを証明しました。
飛躍のプロジェクト
Koikoi氏は、もう一つの「AIおばあちゃん」動画を自身のブレイクスルーとして挙げています。このプロジェクトには、同チャンネルを象徴する成功の方程式が反映されています。それは、明確なキャラクター設定、一目で状況が伝わるビジュアル、そして現実世界では再現が困難だからこそより魅力的に映るアイデア、という要素です。
Koikoi氏のブレイクスルー動画「AIおばあちゃん」を見る
Koikoi氏からのアドバイス:具体性がすべて
AI動画制作を始めるクリエイターに向けて、Koikoi氏が最も推奨するのは「具体性」です。優れたアウトプットを生むには、曖昧なアイデアをAIに委ねるのではなく、アクションや視覚的な方向性を詳細に記述したプロンプトが不可欠です。
「プロンプトは可能な限り具体的に書きましょう。曖昧な指示ではなく、誰が、どこで、どんな表情で、何をしているのか、そしてカメラワークはどう動くのかを記述してください。具体的であればあるほど、思い描いたイメージに近い結果が得られます。」
こうした細部へのこだわりは、キャラクターを継続的に登場させたり、短いストーリーを展開したりする際に特に重要となります。テクノロジーは制作能力を提供してくれますが、シーンの設定、演技、カメラワーク、そして笑いのアイデアを定義するのは、あくまでクリエイター自身の役割です。
従来の制作制限を超えたクリエイティブを
Koikoi氏の作品は、かつては制作チームが必要だったようなアイデアを、AKOOLを活用することで、ソロクリエイターがいかにして個性的で高いパフォーマンスを発揮するソーシャルコンテンツへと昇華できるかを証明しています。
YouTubeで「AI Video Lab Koikoi」をチェックする
AKOOLで次世代のAI動画を作成しましょう。
